古いBaby-G復活プロジェクトの記事(①経緯・②電池交換・③分解&掃除・④染色&組立)も今回が最終回。
最後は一番難しそうに思えた染色です。
やってみるといくつかの点を注意すれば意外と簡単にできました。
以下にやり方を書いていきますがこれまでの記事同様、Baby-GやG-SHOCKの染色を行う場合は全て自己責任でお願いします。
そもそもBaby-G(G-SHOCK)の黄ばみは漂白剤では落ちないのか?
Baby-GやG-SHOCKの染色を考える前に、そもそも黄ばみを落とす方法はないのか?と考えるでしょう。
私も最初は「この黄ばみを落とせないものか?」という思いで検索しました。
先に結論を言うと黄ばみを落とすことは出来ません。
この黄ばみはプラスチック(合成樹脂)素材の経年劣化によるもの。
ネット上にはハイターなどの漂白剤へつけて黄ばみ落としにチャレンジした方が多くいましたが、皆さん失敗されて染色する……という流れでした。
そんな先人の方々の事例に感謝しつつ、私は最初から染色することに。
Baby-G(BGT-100)の染色に必要なものは?染料の色も悩みました
染色すると決まったら必要なものを準備していきます。
Baby-G(BGT-100)の染色に必要なもの
- 染料(DYLONマルチ col.33 キングフィッシャー)
- 塩
- 牛乳パック
- 割り箸
- 歯ブラシ(使い古しでOK)
- 適度な大きさのプラスチック容器(私は弁当用の使い捨てプラスチック容器を使用)
- 新聞紙(作業する場所の下に汚れ防止用に敷く)
塩、牛乳パック、割り箸、歯ブラシ、プラスチック容器、新聞紙は家にあったものを使いました。歯ブラシとプラ容器に関しては掃除したときに使ったものを流用。
今回唯一購入したのが一番重要な染料。
染料は選び間違うとうまく染まりません。そのためG-SHOCK染色記事で多く見かけたダイロンマルチを使用することに。
色も何色にするか悩んだものの、元のベルトの色に近そうな薄めの青色(色番#33のキングフィッシャー)にしました。
先人方のG-SHOCK染色記事を読むと全く違う濃い色にする人も多くそれもいいなと思いましたが、私の持っているBaby-Gはボタン部分が薄緑色。
あまり違う色にするとボタンの色が浮いてしまいそうに思ったので近い色を選ぶことに。ベルト部分も完全にスケルトンなBaby-G(G-SHOCK)なら何色にするか考えるのも楽しそうです。
Baby-G(G-SHOCK)の染色方法を解説!意外と簡単にできます
掃除した日にAmazonで染料を頼んだら翌日には届いたため、早速その日の午後から染め始めました。
染色作業をする際は汚れてもいい服で臨みましょう。ちょっと染料がついただけでもなかなか落ちません。肌についても色が取れにくいのでゴム手袋もあるといいですね。(私は素手で作業しちゃったけど)
また作業する場所の周りにも汚れたら困るものを置かないように注意してください。
今回使った染料がこちら。DYLON マルチ (衣類・繊維用染料) 5g col.33 キングフィッシャーです。
牛乳パックと割り箸。牛乳パックは注ぎ口部分を開いてハサミでカットしておきます。
まずダイロンの説明書通り80度のお湯を用意します。が、だいたいで大丈夫。私はお湯をわかして沸騰したら数分放置して冷ましました。今回は布を染めるわけではないので説明書には沿わず適当にやってます。
お湯の準備が出来たら牛乳パックの8分目ほどまで注ぎ、染料と塩(分量は適当、大さじ3くらいだったかな?)を入れます。
染料が溶けたらいよいよ浸けていきます。このとき注意したいのが遊環を入れてはいけないということ!
遊環は溶けやすいためこの時点ではまだ入れないでください。
遊環以外の染める部品を割り箸でつかみ染料へ浸けます。
浸けたらそのまま放置。時々割り箸で混ぜたり染まり具合を確認したりします。ただし本当の染まり具合は水で流してみないとわからないので注意!割り箸であげてみて染まったなと思っても、流してみると意外と染まってないです。
牛乳パックを触って火傷しない程度の熱さに落ち着いたら遊環も入れます。遊環を入れるときは慎重に様子を見ながら入れてください。変形するようならすぐに引き上げもう少し冷ましてから入れましょう。
ダイロンの説明書には20分浸け置きと書いてあるのですが、私は1時間ほど置いておきました。染まっているようで意外と染まっていないので長めに浸け置きすることをおすすめします。
充分に浸け置きしたらプラスチック容器へ取り上げ、水ですすぎます。
何度か水を替えたり流水に晒したりしてよくすすぎましょう。このとき歯ブラシを使って細部の染料も落とします。
時間があればしばらく水に浸けておくとより安心。私は1時間ほど水に浸けておきました。
すすぎ終わったら掃除のときと同じようによく水を切り、ざっとティッシュペーパーなどで水気を拭き取ります。
あとは風通しのいい場所に置いて1日以上放置。細かい部分に水が残っている可能性があるので、一晩以上は置いた方が無難です。
Baby-Gの組み立て方とビフォー・アフター
部品が完全に乾いたら元に組み立てていきます。
まずボタンが付いた枠に時計をはめ、シリコンのクッションと金属のカバー(電池交換記事参照)を元の位置に戻してネジで固定。クッションの位置が悪いと壊れる可能性もあるので慎重に。
白い輪っかをはめ、その上に元々スケルトンだった部品をはめます。(白い輪っかとスケルトンの部品については掃除記事参照)このときボタンが損傷しないよう注意!
その上から金属の留め具を取り付けるとこんな感じ。
あとは分解と逆の手順でベルトを取り付ければ完成。
その際バネ棒をしっかりはめないとベルトが取れてしまうので注意しましょう。(私は最初バネ棒がしっかりはまっておらずに外れた)うまくはめるのは難しいのですが、バネ棒をドライバーで穴へ押し込むようにするとしっかりはまります。
電池交換・分解・掃除・染色とすべての工程を終えたBaby-Gがこちら!
スケルトン部分が元の色に馴染み、いい感じになったんじゃないでしょうか?!
ビフォー・アフターを並べてみるとより違いがわかります。
あとがき
これにて古いBaby-G復活プロジェクトは完。
手をかけて復活させたので以前よりも愛着が増し、最近は出かけるときに大抵つけています。
このBaby-Gを復活させるまではスマートウォッチが気になっていたのだけれど、しばらくはいらないかなとも思えました。
断捨離の過程で一つ一つの物と向き合ってみると、今回のように思いがけない結果になることもあり楽しいです。
これまでの古いBaby-G復活プロジェクト記事もどうぞ↓



コメント
初めまして。
似た様な形のBaby -Gを真似して染めようとおもっているのですが、どうしても遊環が外せません。
後から染めると有りますが、画像からするとアラサー引きこもりニートさんのも外れて無い様な。
温度が冷めた頃合いに、後から入れる形でも大丈夫なのでしょうか。
御指南いただけると嬉しいです。
どうぞどうぞお願いします。