ネタバレ感想:ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝は二重に泣けた

アニメ

今日は「ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 ‐永遠と自動手記人形‐」を見てきました。

ヴァイオレット・エヴァーガーデンは元々テレビシリーズをリアルタイムで見ていてその時から好きなアニメです。

映画化にあたり元から見に行きたいという思いはありましたが、例の京都アニメーションの事件を受けてなおさら絶対に見に行かねば!という気持ちになり今回行ってきました。

以下ネタバレ有りの感想となりますので、まだ見ていない方はご注意ください。

 

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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 ‐永遠と自動手記人形‐のあらすじ

元少女兵のヴァイオレット・エヴァーガーデンはC.H郵便社で手紙代筆業、通称「自動手記人形」として働いている。

良家の子女のみが通うことを許される女学校の生徒イザベラ・ヨークの元へ教育係として派遣されたヴァイオレット。

大貴族の娘ながら希望を失っていたイザベラは当初ヴァイオレットのことを快く思っていなかったが、徐々に打ち解け自身の秘密を打ち明ける。

公式の予告映像だけでもハッとするほど素敵。

 

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ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝のネタバレあらすじ感想

今回の映画はヴァイオレット・エヴァーガーデンの「外伝」ということで、ヴァイオレットへの依頼は手紙代筆以外の仕事でした。

ドロッセル王家からの依頼で断れないって話だけど、どうやらテレビシリーズ第5話の公開恋文の話の家らしい。あれか!!あの回は特に印象に残ってるわ。「愛する」がどういうことかわからないヴァイオレットが恋文を代筆し、やがて2人を結ぶまでに至る。ヴァイオレットちゃんが特に成長した回だよねえ。

その断れない仕事ってのは、大貴族ヨーク家の娘へ結婚に向けた淑女としての振る舞い方を教育する家庭教師。

最初聞いたときは「えっ、ヴァイオレットちゃんって戦闘と手紙代筆以外にそんなスキルも身につけていたっけ!?」と少し驚いちゃった。テレビシリーズに描かれていないところで色々と身につけたのかな。

本作の主要キャラであるイザベラが登場したときはツンツンしていてまあいけすかない。その分ここからどう変わっていくのかな?と楽しみに。

序盤はイザベラの回想パートがちょくちょく挟まれていて、どうやらとても貧乏で妹と2人暮らしをしていたみたい。大貴族の娘だって言ってるのにはてどういうことだ?そう疑問に思いつつ、この貧乏な頃のイザベラが現在の無愛想な彼女につながる鍵となるのかも?とも思いながら見続ける。

最初は無愛想でいけすかなかったイザベラも、ヴァイオレットが戦場の生まれであることや孤児であることなどを知り徐々に心を開きます。イザベラは自分の出生の秘密(元の名前はエイミー・ヴァートレットでヨーク家の血を引いている。回想にて当主から「あのときの女の子供か」って言われていた。)や、隠された妹の存在(貧乏時代に捨て子だったテイラーを拾い姉として暮らし育てた。)を打ち明けました。

やがて仲良くなってきたイザベラとヴァイオレット。友達同士がすることと言って2人で一緒にお風呂へ入ったり、1つのベッドで寝てみたり。2人共友達の距離感に慣れて無くて探り探りなのが可愛い。

そういえばベッドでの会話で出てきたヴァイオレットが天文台で働いたときの話。テレビシリーズの第6話で出てきたシャヘル天文台のことか!過去作とこうして繋がる瞬間ってファンとしては嬉しいですよね。

3ヶ月間イザベラと過ごし、最終日は舞踏会。素敵な白のドレスを纏ったイザベラに対し、白のパンツスタイルドレスで周囲から「騎士姫様」と呼ばれるヴァイオレットがエスコート。

ワルツを踊ってくるくる回りながらイザベラが天井を見上げるシーンではちょっと百合の雰囲気を感じました。イザベラちゃんは恍惚の表情というか心底楽しんでいて、この舞踏会の間は特に2人が友達以上恋人未満のように見えましたね。

舞踏会の後、お別れする前にヴァイオレットへ手紙代筆を依頼するイザベラ。宛先はずっと気にかけていた妹テイラーでした。

……とここでテレビシリーズのようにこの話のタイトル(失念)が表示され一区切り。あれ?これで終わり?今回は泣くほどではなかったか…と少し物足りなさを感じたものの、ここから後半がスタート。

 

さて後半はイザベラ……エイミーの妹テイラーのお話。

ヴァイオレットの同僚であるベネディクト・ブルーが先ほどの手紙をテイラーへ届けるところから始まります。今回は何気にベネディクトの登場シーンが多いですね。重要なシーンもあってキーパーソンだ。

次のシーンでは数年後にとんで、テイラーがC.H郵便社を訪ねてきます。ヴァイオレットからの「何か困ったことがあれば頼ってください」という手紙に従ってきたのね。そしてなんと郵便配達員になりたい!とお願いするテイラー。このときの年齢設定がわからないんだけどまだ10~12歳くらいかな?

もちろんいきなり働くのは無理だけれど、ヴァイオレットの頼みも有り「見習いとしてなら」と社長からOKをもらう。さらに社長はベネディクトへテイラーの指導を頼みます。

ベネディクトの後をついて配達するテイラーかわいい。地図も見ずに配達するベネディクトのことを尊敬して師匠!と呼び出したり。ヴァイオレットと配達に出かけたときは小さな制服(下のツイート画像右側)に身を包んでいてそれも可愛かったなあ。

そのうちヴァイオレットに字を教わり、姉エイミー(イザベラ)へ手紙を書くことにしたテイラー。手伝ってもらいながら手紙を書きあげたもののイザベラの所在がわからず、師匠ことベネディクトがイザベラ探しに奔走します。最初は乗り気じゃなかったのにろくに寝ないで探すベネディクト、良いやつだなあ。

イザベラの所在がわかるとテイラーはベネディクトと一緒に手紙を届けに行きます。ベネディクトがイザベラ探しの条件として社長に買ってもらった新車のバイクかっこいい!なるほどそれで寝ずに探してたのか。そしてサイドカーに乗るテイラーがかわいい!

めちゃめちゃ立派なお屋敷から現れたイザベラに手紙を渡すベネディクト。初めは戸惑っていたイザベラも手紙を読んで号泣。その様子を近くの草むらから見ていたテイラーも号泣。このシーンを見て私もついに涙腺崩壊。

テイラーが決して草むらから出てこないのがまた切ない。幼いながら自分を思って離れた姉を気遣っているのが痛いほど伝わる。その後のベネディクトとの会話でも、立派な郵便配達員になって自分から会いに行くまで会わない!というテイラーの強い意志を感じてグッときました。

 

そしてエンドロール。

黒い背景に白い文字でひたすらスタッフの方々の名前が流れていくのだけれど、先日の痛ましい事件を思い出すと普段見る映画のエンドロールとは全く異なる感情になりました。悲しいやら切ないやら胸が痛いやら……なんと言えばいいかわからないけれど、それらがぐちゃぐちゃに混ざった感情かな。

私は京アニの犠牲者の方々の名前が発表されてから、特別その方々の名前を見たり調べたりはしていません。でもこのエンドロールの中に確実に被害者の方が居るんだよなあ…とか、例え犠牲にならなくてもこんな事件が起きたらここに名前のあがっている人全員が想像を絶する辛さだよなあ…とか、ぐるぐる考えながら見てました。

そしたら最後の方に西屋太志さんの名前が出てきてまた涙。調べたわけじゃないけど西屋太志さんが亡くなったことは知っていたから。やっぱり実名を知っちゃうとより感情的になってしまいますね。その名前が見えたときに胸がギュッと掴まれたように苦しくなりました。

 

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あとがき

今回の映画は本編で泣いてエンドロールでも泣いて、二重に泣いてしまいました。

奇しくもこの作品が完成したのは事件の前日だったとか。

相変わらず京アニらしくきれいな映像美の本編は素晴らしく、それを作る京アニの皆さんも素晴らしいです。そんなことをいつも以上に感じましたね。

テレビシリーズを見ていない人でも、どんな年代の人でも楽しめる映画だと思うので、是非いろんな人に見てほしいと思います。

テレビシリーズを見てないなら以下のツイートがわかりやすいですよ。

映画だけでも楽しめるとはいえ、テレビシリーズとつながっている部分もあるのでテレビシリーズを視聴してから行くとより感動できること間違いなし。逆に映画→テレビシリーズという手もありますね。何が言いたいかといえば、とにかくおすすめだということです!

 

それと今回の外伝とは別に鋭意製作中という「劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン」

こちらも楽しみに待ちたいと思います。

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